朝食を摂る意味と歯並びの関係

目立たない装置で矯正できます。横浜(神奈川県)の子供矯正(こどもの矯正、小児矯正)は当歯科医院へ。

朝食を摂る意味と歯並びの関係

今回は、朝食を食べるということの意味と歯並びの関係性についてお話していきたいと思います。

 

 

「朝食を食べたほうがいいと思いますか?」といった質問をすれば、おそらく多くの方が「YES」と回答するのではないかと思います。

ただ、何故食べたほうがいいのかということを細かく説明できる人はそこまで多くないかもしれません。

 

文部科学省が調査したデータで、小学校6年生の朝食を食べる子とその学力についてまとめたものがあったのでご紹介します。

 

 

「朝食を食べる頻度と問題正答率の平均(算数)」

 

・毎日食べる:正答率約68%

・どちらかと言えば食べる:正答率約60%

・あまり食べない:正答率約54%

・まったく食べない:正答率約51%

 

 

この様に、朝食を食べる頻度が少なくなるとそれに比例して学力が低下しやすいという結果が出ていました。

これは、ごはんなどの主食を食べると、脳のエネルギー源になるブドウ糖を摂取できるので、朝から勉強や仕事に集中できます。

 

では次に、ごはんが消化・吸収される過程について説明していきます。

まず「デンプン(炭水化物)」が口の中に入ると、唾液に含まれる「アミラーゼ」と呼ばれる酵素と反応し、「デキストリン」と呼ばれる、ドロドロの状態になります。

その後、胃でさらに細かく分解され、十二指腸で再び「アミラーゼ」と反応し、「麦芽糖」になります。そして、最後に小腸で「マルターゼ」と呼ばれる酵素によって、「グルコース(ブドウ糖)」まで分解されます。

「グルコース」は小腸から血管に入り、肝臓に運ばれ、肝臓から全身の臓器や細胞に運ばれ、エネルギーとして使われるという仕組みになっています。

 

つまり、この過程でいう一番初めの唾液中に含まれる「アミラーゼ」でしっかりとデンプンを分解してあげることが、その後の消化・吸収にとってとても大切なことになります。

子供の頃に親からよく噛んで食べなさいと言われたのもこれが大きな理由で、一口につき30回噛んで食べるというのが推奨されています。

ただこの時に、歯並びが悪くてうまく奥歯で食べ物をすり潰せていない状態だとせっかくしっかりと噛んで食べているつもりでもこの効果は減退してしまいます。

また、噛み合わせが悪い状態で食事を続けていると、顎の関節に負担がかかって痛みが出てしまうこともありますので、注意が必要です。

 

 

今回は、お子さんについての書き方になりましたが、もちろん朝食を摂る意味と、しっかりと噛んで食事をする有用性は大人でも当てはまることです。

三つ子の魂百までと言いますが、小さいころからの習慣はとても大切なので、

ご家族皆さんで一度朝食を摂る意味とごはんを噛む大切さについて話し合ってみる機会を作るのはいかがでしょうか