小児期のレントゲン撮影について

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小児期のレントゲン撮影について

今回は、お子さまのレントゲン撮影について少しお話していきたいと思います。

 

近年、食生活の変化などもあり、顎が小さい患者さんが増えてきていて、乳歯が抜けた後なかなか永久歯が生えず心配になって受診するという方も増えて来たように感じます。

もちろん成長には個人差がありますので、お子さまのお友達などと比較して焦らなくてもいいとは思いますが、大きく成長の時期から外れている場合は一度検査をしてもらった方がいいかもしれません。

 

おおよその歯の生え変わる時期ですが、まず6歳頃に下の前歯、第一大臼歯が生え変わってきます。その後、7~9歳頃には上下の前歯、10歳~12歳頃に第一小臼歯、犬歯、第二小臼歯の順番に生えます。

そして12~14歳頃に第二大臼歯が生えて永久歯の歯並びは完了します。

親知らずがある場合は17歳以降に生えてくることが多いです。

あくまで目安ですが、この時期から大きくずれている場合は何らかの原因が考えられるかと思います。

 

原因解明にはレントゲンで検査をすることになりますが、生え変わりの時期にレントゲン撮影を行うと、乳歯の歯根がなくなってきているか、永久歯はどの程度まで生えてきているか等、生え変わりの進行具合が確認できます。

また、そもそも先天的に永久歯がない、歯茎の中の永久歯が本来生える方向とは違う向きに生えてきている等のトラブルも確認できます。

早めに原因がわかると、原因に対する対策が立てやすくなるので、治療の選択肢が増えるということにも繋がります。

 

中にはレントゲンと聞くと放射線被ばくを気にされる方もいらっしゃるかと思います。

 

実は放射線は、日常的に全員が日光や口にする食物から年間1.5〜2.4mSv(ミリシーベルト)は浴びていると言われています。

それに対して歯科で使用するレントゲンは、機種や撮影範囲にもよりますが、おおよそ0.01mSv~0.03mSvと言われています。

このことから、被ばく量としてはごくわずかですが、得られる情報はかなり大きなものになるということがお分かりいただけかと思います。

ただもちろん、それでも心配だという患者さんに撮影を無理強いすることはありませんので、ご安心ください。

 

虫歯など、目視である程度把握できるものから、歯茎の中まで確認しないとわからない問題もたくさんあります。

いずれにしても、何か気になることがある場合は、検査方法などしっかりと説明し、納得していただいた上で行うようにしていますので、安心してご相談ください。