幼若永久歯の虫歯リスクについて

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幼若永久歯の虫歯リスクについて

今回は、幼若永久歯の虫歯リスクについてお話していきたいと思います。

 

幼若永久歯という言葉を聞いたことがないという人もいるかもしれませんが、乳歯から

永久歯に生え変わる際、生え変わったばかりの永久歯をこのように呼びます。幼若永久歯は歯根がまだ完全に出来上がっておらず、歯の表面も十分に硬くなっていないという特徴があります。

歯のエナメル質が未成熟なために、大人の永久歯と比べると虫歯になりやすく、一度虫歯になってしまうと非常に進行が速いという特徴があります。

 

幼若永久歯の成長過程(歯の成熟)を見てみると、おおよそ2,3年の時間を掛けて、唾液などからカルシウムなどのミネラル分を取り込み、少しずつ固く丈夫な歯になっていきます。

つまりこの間は特に注意して虫歯に掛からないようにする必要があるのですが、一説には10歳までに8割のお子さんが虫歯になってしまうというデータもあるようです。

ではどの様に予防するのが効果的なのでしょうか。

 

 

■矯正歯科としての観点

 

最近は特にお子さんの顔の大きさが小さくなってきており、歯槽骨の中に全ての歯が並ぶスペースが無いという患者さんもよく見かけます。その様な方ですと、歯が凸凹に生えてしまう叢生(乱ぐい歯)になったり、前方に歯が出てしまう上顎前突(出っ歯)になってしまうことが多いです。

歯の叢生量が多いと、歯と歯が前後的に重なってしまう部分が生じ、歯ブラシが届きにくいところが出来てしまいます。

つまり、必然的に歯垢が溜まりやすくなり、そこから虫歯になってしまうリスクが高くなります。明らかに叢生量が多い患者さんですと、予め歯のスペースを確保するための小児矯正なども行うことが出来ますので、咬合の機能的な観点と予防の観点から治療を進めていくことが出来ます。

 

 

■予防歯科としての観点

 

上にも書きましたが、幼若永久歯はエナメル質が未成熟なため、特にフッ素が有効だと言われています。

フッ素は歯の再石灰化を促し、歯の成熟をサポートするので歯が弱い期間が短縮される傾向にあります。また、幼若永久歯はフッ素を取り込みやすくなっているため、将来的に強い丈夫な歯になりやすいとも言われています。

 

 

この様に、幼若永久歯の期間は特に注意していただく必要があるという事がお分かりいただけたのではないかと思います。

矯正歯科医としての観点や、予防に関するアドバイスなど、ご不明点や不安な事などがある場合はいつでもお気軽にご相談ください。