キシリトールのお話

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キシリトールのお話

今回は皆さんもご存じのキシリトールについて少しお話していきたいと思います。

 

キシリトールとは、甘みの成分となる甘味炭水化物の1種です。砂糖と同じ程度の甘味を持っていながら、カロリーは砂糖よりも低いという良い特徴をたくさん持っているものです。キシリトール含有のガムは皆さんもご存じかと思いますが、意外にもイチゴやラズベリー、ナスやホウレン草といった果物や野菜にも含まれています。また、食用以外にも夏用の冷感素材などで最近見かけるようになってきました。

 

 

そんなキシリトールですが、虫歯とはどのような関係があるのでしょうか?

 

1、口の中で酸を生成しない

 

甘味炭水化物はキシリトール以外にもいくつかありますが、いずれの物質もプラークの中で少しの酸を生成します。しかし、キシリトールは全く酸を生成しないため、歯を溶かすリスクが生じません。

 

2、甘みが強い

 

意外かもしれませんが、甘みが強いという事も虫歯の軽減につながっています。上でも砂糖と同じ程度の甘味があると書きましたが、甘みが強いことによって唾液の分泌が促進されます。唾液が多いと、プラークの中で生成される酸を中和しやすくなりますので、虫歯になりにくくします。

 

3、虫歯菌の活性を抑制する

 

キシリトールは、ミュータンス菌(虫歯菌)に取り込まれても、菌のエネルギー源として利用することが出来ません。そして活用できないどころかミュータンス菌の代謝を阻害するという効果までありますので、菌の活動が低下します。ただ全ての虫歯菌に有効というわけではないため、注意は必要です。

 

 

この様に、キシリトールは虫歯に対して非常に有用な効果のある物質という事は理解していただけたのではないでしょうか。とはいえ、これだけで虫歯菌が居なくなるわけでも、虫歯が無くなるわけでもないため、日々のメンテナンスをしっかりと行った上でキシリトールを上手に活用する必要があります。

 

11月8日は「11(いい)8(歯)の日」として、日本歯科医師会が歯科保健啓発活動を行っています。日々のメンテナンスの大切さや、メンテナンスをしっかりと行えているのかを、ご自身でも再確認するきっかけにしてみるもの良いのではないでしょうか。

 

今回は矯正治療とは少し離れた話になりましたが、メンテナンスは矯正治療の有無に関わらずとても大切なことです。もしメンテナンスでやりにくいことやわからないことなどある場合は、この機会に一緒に克服していきましょう。