歯並びは栄養吸収、老化に影響する?

目立たない装置で矯正できます。横浜(神奈川県)の子供矯正(こどもの矯正、小児矯正)は当歯科医院へ。

歯並びは栄養吸収、老化に影響する?

今回は、少し将来に目を向けたお話をしていきたいと思います。

 

「老化」と聞くと今の私には関係ないかなと思われる方もいるかもしれませんが、

若い人でもそうでない人にも関係してくるので、是非ご覧いただけたらと思います。

 

小児矯正治療の相談を受けていると、たまに親御さんがご自身の歯並びに対してあまり関心がないように感じることがあります。

お子さんの治療で相談に来られた親御さんの中には、

お子さん以上に不正咬合の状態が悪いケースもあったりします。

ご自身が過去治療する機会がなかったため、

お子さんには綺麗な噛み合わせと歯並びをと思って相談に来られる方も多く、

費用や時間の問題からお子さんを優先するというのは非常にわかりますが、

中にはご自身の歯並びが不正咬合だということに気づいていないというケースもありますので、少し気になってしまいます。

 

 

では本題の歯並びと老化に関してですが、おそらく多くの人が自分が歳をとったときに、自分の子供に介護での負担をあまり掛けさせたくないなと思っているのではないでしょうか。もうすでに健康面での意識を高く持っている方もいると思いますが、歯や噛み合わせに関してまで気を配っている方はあまりいないのではと思います。

 

日本歯科医師会が調査したデータによると、もっと早くから歯の治療や健診に行っておけばよかったと感じている人が全体の75%にも及んでいるという結果も出ています。

何もない時には気にならない「歯」ですが、やはり虫歯や歯周病、歯が抜けてしまうといった症状が出てから後悔することが多いようです。

 

 

矯正治療は、審美的な観点で治療を行うという人もたくさんおられますが、

それと同時に機能面での改善が大きな役割を果たしています。

 

叢生(デコボコ、乱ぐい歯)がある方ですと、隣り合う歯が重なっている部分が生じてしまい、ブラッシングが行き届きにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高くなることもあります。上顎前突(出っ歯)、下顎前突(しゃくれ)など嚙み合わせに問題がある方では、顎関節に負担がかかり、顎関節症などに発展してしまう可能性もあります。

この様に、歯もしくは歯周組織に悪影響が及ぶと、

将来好きなものが食べられなくなったり、偏食(柔らかいものばかり食べてしまうなど)が進み、栄養バランスが崩れてしまうことにも繋がります。

 

実は、栄養バランスの崩れは老化を促すことになり、

相対的に介護を受ける年齢を早めてしまうことに繋がりかねません。

 

歯の定期的な健診や治療にはどうしてもお金と時間がかかってしまうというのは事実ですが、将来的な介護費や人的な負担を考慮すると決して高いものではないかと思います。

ご自身のためにというのはもちろんですが、ご自身のお子さん・お孫さんに対する介護負担の軽減という観点から、少し歯に関する関心度を振り返って考えていただくのも有意義なことではないかと思います。

わからないことや疑問に思うことなどが出てきた際には、いつでもお気軽にご相談ください。