お子さんの矯正治療に対する親の接し方について(後半)

目立たない装置で矯正できます。横浜(神奈川県)の子供矯正(こどもの矯正、小児矯正)は当歯科医院へ。

お子さんの矯正治療に対する親の接し方について(後半)

今回は、前回ご紹介したサイモンズ式分類法による教育方針を、実際起こりうる事例などを踏まえて見ていきたいと思います。

 

・過保護型

矯正治療においてこの状況を考えてみると、ブラッシングや取り外し式装置をちゃんと着けているか何回も確認したり、矯正装置(ブラケットやワイヤーなど)で必要以上に歯が痛かったり違和感が無いか確認したりすることかと思います。もちろん、ブラッシングや装置の装着を確認していただくのはとても大事なことではありますが、お子さん自身でしっかりと考えて行えるように言葉での確認を少しずつ減らし、見守ってあげるという姿勢も大切だと思います。また、必要以上に痛くないか確認したりすると、本来我慢できるであろう痛みや違和感にまで敏感に反応することが考えられます。我慢できないときのお子さんの反応はよくご存じかと思いますので、過剰に様子を伺うのは逆効果になる可能性があるという事を理解していただけたらと思います。

 

・甘やかし型

これはどういった状況が考えられるかというと、ブラッシングや取り外し式の装置の装着時間をしっかりと守れていないお子さんに対して、「次からはしっかりとやるのよ?」の様にお子さんの顔色を窺ってその行為を容認してしまうというケースなどが挙げられるかと思います。自分のわがままな要求が何回も通ってしまうと、そういった行為を繰り返してしまいますので、なぜブラッシングや装置の装着時間を守らないといけないのかという事を理解してもらい、出来た時にしっかりと褒めるという事を心掛けてください。

 

・無関心型

この無関心型が矯正治療においては一番怖いタイプではないかと思います。お子さんの矯正治療を行う際、ほぼ間違いなく自分の意志だけで治療を成功させるという事は出来ません。親御さんのサポートは必須となりますので、お子さんの意思を尊重するという事と無関心であることは全く別物という認識のもと、私たちと一緒にお子さんをサポートする体制を作っていきましょう。

 

・残忍型

この状況は親御さんの関心は無いにも関わらず行為を強制されている状況なので、怒りながら無理矢理装置を着けさせているなどが考えられるのではないかと思います。親御さんがしっかりとお子さんの頑張りを見て、出来た時に適切に褒めているというお子さんの治療などを行っていると、楽しそうに頑張っていることや褒められたことなどを話してくれることが多いです。悪いことをした時に怒るという事はもちろん大切ですが、失敗することはお子さんにとって悪いことではありません。ブラッシングや装置の付け忘れ等があった場合、なぜ失敗してしまったのかをしっかりと考えてもらい、次回失敗しなかったときにしっかりと褒めてあげてください。

 

 

いろいろ書いてきましたが、もちろん全員がどこかにピタッとはまっているとも限りませんし、状況によって変わってくることも考えられます。大切なことは、お子さんが自分でしっかりと考えて矯正治療に取り組んでもらうという事なので、まずは親御さんの矯正治療に対する知識や理解は必要になってくるかと思います。純粋なお子さんからのドキッとするような質問が飛んでくることもあるのではないかと思いますので、もし分からないことや悩んでいることなどがある場合はいつでも質問してきてくださ