お子さんの矯正治療に対する親の接し方について(前半)

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お子さんの矯正治療に対する親の接し方について(前半)

今回は少し心理学的な話も含めて、お子さんの矯正治療に対する親御さんの接し方についてお話していきたいと思います。

矯正治療以外の普段の教育方法についても参考になりますので、是非ご確認ください。

 

今回お話するのは、サイモンズという心理学者による親の対応について分類したサイモンズ式分類についてです。

親の接し方により、お子さんがどのように成長していくかを分析した理論で、

大きなカテゴリーとして、「支配型」「服従型」「保護型」「拒否型」という4つの基本軸があります。

 

・支配型

お子さんに対して威圧的に命令したり、物事を強制するという教育方法。自発的だが顔色を窺い、自発的行動を取りにくい性格になりやすい。

 

・服従型

親がお子さんの顔色を窺って行動を決めるという教育方法。言う事を聞かない、自己中心的な性格になりやすい。

 

・保護型

一般的に過保護と言われるような教育方法。身を守る方法を身に着けられないという一方で、精神的には安定した性格になりやすい。

 

・拒否型

親がお子さんを無視したり、拒否するという教育方法。落ち着きがなく、周りの目を引くために乱暴な行動を取るといった性格になりやすい。

 

 

さらにそのカテゴリーを組み合わせた複合型の「支配型+保護型の過保護型」「保護型+服従型の甘やかし型」「拒否型+服従型の無関心型」「支配型と拒否型の残忍型」という

4カテゴリーに分類されます。

 

・過保護型

子どもの世話を焼き過ぎて、子どもの自発的な行動機会を奪っている教育方法。依存心を持ちやすくなったり、集団になじみにくくなったりする傾向があります。また、お子さんの依存心が強くなり、幼児的なふるまいが抜けなくなることもあります。

 

・甘やかし型

お子さんを極度に甘やかし、何でもしてあげるという教育方法。甘やかし型で育ったお子さんは、自己中心的で忍耐力のない、

反抗的な性格になる傾向があります。さらに甘やかし方では、人を尊敬できなくなるともいわれています。

 

・無関心型

親がお子さんに対して関心を示していない教育方法。無関心型で育ったお子さんは、警戒心が強く、神経質で寂しがりな性格になる傾向があります。

また、お子さんは親が何を思っているのかわからないため、情緒不安定になるとこもあります。

 

・残忍型

親に無視されながらも、支配されているというお子さんにとってとても窮屈な教育方法。

この残忍型で育ったお子さんは強情な性格になりやすく、親から逃れようと逃避行動をすることもあります。

 

 

以上が、サイモンズ式分類による4つの基本軸とカテゴリーという考え方です。

いずれも偏ってしまうと上記の様な極端な教育方法になりやすいため、全ての軸やカテゴリーに対してバランスよく行っている教育が理想的だという考え方になります。

少し長くなりましたので、次回上記の分類を歯科矯正に関連させて見ていきたいと思います。