取り外し式の矯正装置が苦手な人へ

目立たない装置で矯正できます。横浜(神奈川県)の子供矯正(こどもの矯正、小児矯正)は当歯科医院へ。

取り外し式の矯正装置が苦手な人へ

今回は、取り外しが可能な装置を装着するのが苦手な人へ、ワンポイントアドバイスなどが出来たらと思います。

 

 

まず取り外し式装置にはどの様なものがあるかを紹介していきます。

 

・ヘッドギア、フェイスマスク

顎の骨の成長を促したり、抑制したりするために使用する装置です。10時間以上は使用していただきたいので、帰宅後から翌日出掛けるまでの間で使用していただくことが望ましいです。顎の骨の成長に伴って使用するため、お子さんに使用する機会が多い装置です。

 

・拡大床(しょうきょうせい)

顎の側方拡大を行うために使用する装置です。プレートの真ん中にねじがあり、ねじを回すと装置が広がります。その広がる力を利用して拡大を行うため、装着時間が短いと期待した効果が得られません。こちらも10時間以上は使用していただくことが理想です。

 

・リテーナー

矯正治療が終了した後に、後戻りを抑制するために使用する装置です。矯正装置を取り外した直後からしばらくの間は常時装着いただきますが、徐々に装着時間は短くすることも可能です。寝る時などには使用していただくことをお勧めしています。

 

・マウスピース型矯正装置

矯正装置として透明のマウスピースをたくさん作成し、ステージ毎に少しずつ形の変えてあるマウスピースに着け変えていく治療法です。最低でも20時間以上は装着いただく必要がありますので、食事など以外では常時装着いただくと思っていただく方がいいかと思います。

 

 

こういった装置を装着するのが苦手という声を聴くことがありますが、

1、違和感があって装着が苦痛・寝ているときに外してしまう

2、装着自体をつい忘れてしまう

多くの方がこのパターンではないかと思います。

 

1、違和感があって装着が苦痛・寝ているときに外してしまう

こういった方で共通してみられやすいのが、装着時間が少し短いように感じます。口腔内は少しの異物でもはっきりと分かるほど敏感なため、違和感を感じるというのは納得が出来ます。装着自体に慣れてくると少しずつ違和感も少なくなるため、寝る直前に装着するのではなく、1-2時間前には装着して少し慣らしておくという事を試してみてください。

 

2、装着自体を忘れてしまう

矯正装置は意識して自分で装着していただく必要がありますので、ご自身の生活スタイルを見直し、その同線上に装置を保管してみてください。毎日ソファーに座るという人はその近くに置いてもいいですし、お風呂上がりの洗面所を使う時間が長いという人はそこに置いてもいいと思います。また、お酒が好きな人はついつい酔っ払ってそのまま寝てしまうという人もいるかと思いますので、矯正治療期間は少しだけお酒の量を減らし、装置を装着する意識を保てるようにしてみてください。

 

 

ブラケットやワイヤーを使用する矯正装置は、歯科医院で装置の着脱を行うため、ご自身では出来ません。しかし、こういった取り外し式装置に関しては患者さんの意志の力がそのまま効果に結び付くと言っても過言ではありません。装着時間をしっかりと守っていただかないと、治療が伸びるだけではなく、治療方法の変更なども検討しなくてはいけなくなる可能性もあります。せっかく治療をすると決断したのですから、目標に向かって最後まで一緒に頑張っていきましょう。