小児矯正のブラケット治療で注意したいこと

目立たない装置で矯正できます。横浜(神奈川県)の子供矯正(こどもの矯正、小児矯正)は当歯科医院へ。

小児矯正のブラケット治療で注意したいこと

小児矯正のアプローチや使用する矯正装置は
その患者さんの成長度合いによって変わってきます。

床矯正と呼ばれる取り外し式のものを使用することもありますし、
フェイスマスクやチンキャップなど口腔外で使用するものもあります。
顎の骨の成長を促し、上顎前突(出っ歯)や
下顎前突(反対咬合、受け口)など重度の不正咬合を
早い段階で治療していくことが出来るのが小児矯正のメリットの一つです。

もちろん成人の矯正と同じようにブラケットを装着しての治療の場合もあります。
今回はブラケット治療での注意点を少しまとめてみたいと思います。

① 齲蝕(虫歯)

歯にブラケットとワイヤーが装着される矯正治療は、
当然ブラッシングのハードルが上がります。
専用の歯ブラシを矯正専門医院では準備されているところがほとんどだと思いますが、
それでも丁寧なブラッシングがとても大切です。
これは以前書いたことがありますが、
万が一虫歯になると一旦矯正装置を外し、
虫歯治療をしたうえで矯正治療を再開するということになってしまいます。
治療期間が長くなるだけでなく、
余計な費用も掛かってしまうため、注意が必要です。

② 口内炎

最近のブラケットは角が取れて丸みを帯びているものがほとんどです。
基本的に昔と比べて装置が引っかかって口内炎になる可能性は下がってきています。
ただ、ブラケットとワイヤーを止めている結紮線という
細い針金が何かの拍子に飛び出してしまったり、
メインのワイヤーの端が頬の内側に当たってしまい口内炎になってしまうことが
稀にあります。丁寧な歯磨きと同時にそういったワイヤーなどが
飛び出していないかをチェックし、
もし飛び出していることがあれば早めに矯正専門医に連絡し、
調整してもらうようにしましょう。

③ ブラケットの脱離

とても硬いものを噛んだり、スポーツ中の衝撃などでブラケットが
歯から外れてしまうことがあります。矯正装置は、銀歯や差し歯と違い
最終的に外す前提のものですので接着をMAXにすることが出来ません。
もし銀歯や差し歯と同じ様に接着してしまったら、矯正治療後に矯正装置を
外せなくなってしまうからです。
口内炎と同様、万が一外れた場合はできるだけ早く医院に連絡し、
矯正治療専門医に対応してもうらようにしましょう。

④ 触る

歯が動き始めると人によって痛みを感じる場合があります。
痛みまでではなくても違和感が生じることから、
ブラケットを意味もなく触ってしまう(いじってしまう)ことがよくあります。
これは脱離につながる可能性があがることと、
雑菌が口腔内に入り、衛生的にも良くありません。
ブラケットを触る癖がつかないよう、
親御さんの方でチェックするようにしてください。

基本的に衛生的にすること、
そして万が一矯正装置に問題が起きたら
できるだけ早く通っている矯正専門医に連絡して対処してもらうことが大切です。
小児矯正の場合は上記の注意点を親御さんも
一緒にケアしながら矯正治療期間を過ごしていっていただければと思います。