子供のころ矯正治療をしなかった理由

目立たない装置で矯正できます。横浜(神奈川県)の子供矯正(こどもの矯正、小児矯正)は当歯科医院へ。

子供のころ矯正治療をしなかった理由

近年、成人の方の矯正治療患者が増えてきているということを少し前に書きました。
その背景としてはビジネス的な理由から発音などの問題の改善、
第一印象の重要さが考えられ、更に矯正治療中においても
表から見えない裏側矯正(リンガル、舌側矯正)が発展してきているというものでした。

では成人になって矯正治療を始めた方に、
いつごろから矯正治療を意識し始めたのかを聞いてみると
意外と子供のころから歯並びが気になっていたという回答が多いのに驚かされます。

以前も少し紹介したことがありますが、
今回は成人の患者さんがなぜ子供のころに矯正治療を開始しなかったのか
という点を少し細かく見ていってみようと思います。
まずは調査会社が行った矯正治療意向調査をご紹介します。

■子供のころに歯列矯正をしなかった理由は?

1位:43.7% 矯正治療したいと思わなかった
2位:32.3% 治療したいと思ったが親に相談しなかった
3位:24.1% 親に相談したが治療に至らなかった

■治療したいと思わなかった理由は?

1位:61.8% 矯正装置の見た目
2位:51.3% 治療費が高い
3位:34.2% 矯正治療中の痛み
4位:11.8% 食事や歯磨きの負担
5位:10.5% 部活や受験への影響を考えて
6位:14.5% その他

まず、約10人中4人が矯正したいと思わなかったということが出ています。
注目したいのがその理由です。
今回の調査に協力してくれた成人の方が子供のころと、
今ではだいぶ状況が変わってきているため、
幾つかの矯正治療をしない理由というのは今では解決されていたりします。

まず矯正装置の見た目に関してですが、
見えない裏側矯正やマウスピース矯正が発展してきたため
だいぶ解決されてきています。
3位の痛みと受験や部活動への影響に関しては、
本当に弱い力で治療するために作られた材質のワイヤーや、
矯正治療専門医のテクニックによって
だいぶ解決されてきています。
昔はワイヤーにステンレス製のものを使っていたので、
今と比べてはるかに強い力を加えることになっていました。

治療費に関しては各矯正歯科医院によって違う為なんとも言えませんが、
「高い」というイメージから親に相談せずに
過ごしている子供さんもいらっしゃるかもしれません。

横浜ひらの矯正歯科では子供の患者さんが多く来院されています。
裏側矯正を選ぶ場合もありますが、
表側の白いブラケットでの矯正治療を行う患者さんも多くいらっしゃいます。
これは体感ですが、審美ブラケットと呼ばれる表側ブラケットでの治療に関しても、
一昔前と比べてはるかに抵抗がなくなってきている気がします。
1学年に一人いるかいないかの矯正治療割合が、
1クラスに何人も治療しているという話も良く耳にします。

今から10年経って今を振り返ると、
もしかしたら矯正治療をしなかった理由は全く違う結果が出るのかもしれませんね。