矯正治療中の注意 ~虫歯編~

目立たない装置で矯正できます。横浜(神奈川県)の子供矯正(こどもの矯正、小児矯正)は当歯科医院へ。

矯正治療中の注意 ~虫歯編~

今日は矯正治療中の注意として、齲蝕(虫歯)に関する情報をご紹介したいと思います。

まず、矯正治療中において虫歯になるとどうなるのかから説明します。

矯正治療中に虫歯になると、虫歯の状況により一旦ブラケット(矯正装置)を
外して虫歯治療を行う必要が出てくることがあります。
(ブラケットは外さずにそのまま虫歯治療が可能なケースもあります)

一般歯科医院へ行くという手間だけでなく、
矯正治療の期間がその分伸びてしまいます。
矯正医院によっては再度ブラケットを新しく準備するため、
費用が別途かかるクリニックもあります。
(ひらの矯正歯科では追加費用はありません)

また、万が一虫歯をそのまま放置して、
抜歯が必要になってしまうところまで来ると、
矯正治療の計画をもう一度練り直す必要も出てしまいます。

そのため、どんな矯正医院に行っても
矯正治療中は専用の歯ブラシを使ったり、
ブラッシング指導を行い、虫歯にならないように
普段以上の注意をすることになります。

そんな中、今回改めて注意をお伝えしようと思ったのが、
子供の歯磨き習慣に関してのアンケート調査結果です。
ある有名な歯ブラシや歯磨き粉などのメーカーが行った調査で、
夜食に関してと、夜食を食べた後に歯磨きをしているかというものです。

■夜食(お菓子)の摂取状況(夜食やお菓子を食べることがある)

・中学1年生:27%
・中学2年生:32%
・中学3年生:31%
・高校1年生:26%
・高校2年生:32%
・高校3年生:38%

・全体:31%

中高生の約3人に1人が夜食をとる習慣があるという回答をしています。
男女別の詳細で見ると中2男子、中3男子、高3女子では4割を超えるそうです。
受験勉強などが忙しくなると、夜食やお菓子を食べる比率が上がってきます。

■夜食でお菓子を食べた後歯磨きをせずに寝てしまう

・0時以前就寝:24%
・0時以降就寝:39.8%

・全体:31%

次に夜食やお菓子を食べた後に歯磨きをせずに寝るかという質問に対しては、
全体で31%、0時以降就寝の場合は何と40%もの方が歯磨きをせずに寝てしまう
という回答が出ました。

0時以降の深夜型になればなるほど、
ついつい歯磨きをせずに寝てしまうようです。
当然虫歯のリスクが上がってしまいます。

実は寝ている間の方が口腔内の菌は増殖しやすいのがわかっています。
また開口(オープンバイト)の場合は更に乾燥するため
唾液の自浄作用も期待できないため、虫歯リスクは上がってしまいます。

歯列矯正治療をされる患者さんは、
開口だけでなく上顎前突(出っ歯)や
下顎前突(受け口、反対咬合)などの重度の不正咬合だけでなく、
叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)などただでさえ歯磨きが難しい現状があります。

お子様の歯磨き習慣も日々チェックしていただき、
少しのお菓子だけだから大丈夫ということのないようにしていきたいものです。
そのうえで計画通りの治療期間で歯並びを綺麗にし、
更に丈夫な歯で一生食事も楽しめるようにと思います。