噛み合わせと脳の関係

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噛み合わせと脳の関係

今回は直接歯並びに関することではありませんが、
少し視点を広げて「噛み合わせと脳の関係」について
お伝えしてみようと思います。

今回のお話は、噛み合わせの改善が
脳の成長に好影響を与えるという内容です。

最近の研究では、噛むという動作が直接脳へ刺激を与えたり、
また、噛むことにより脳への血流量が増加し
脳の発達を促進しているということがわかってきています。

確かに顎、歯、脳は全て頭蓋骨という一つの骨の中に納まっているため、
生理的に考えても顎、歯と脳は近い位置にありますから、
ある程度の影響があることは何となくイメージできます。

人は、食物を噛む時、その刺激を常に脳に送るように出来ています。

食べ物を噛むと歯根(歯茎に埋まっている歯の根っこの部分)の表面を
覆っている歯根膜へ刺激が伝わります。
そして歯根膜に伝わった刺激は脳に伝わっていきます。

人間の脳は6歳ころにほぼ完成し、
乳歯から永久歯に生え替わる前後位までの刺激が大きく影響を与えるようです。
つまり、乳歯列期にどれだけ多く噛んで食事をしたか
ということが脳の成長に影響するということになります。

更に、生理学分野においても噛み合わせと脳の成長の関係が証明されてきています。
臼歯(奥歯)が抜けてしまっている患者さんと、
しっかりと咀嚼が出来ていない不適合の義歯を入れていた患者さんの
前頭葉機能の数値を測った後に、
噛み合わせ治療を行いしっかりと咀嚼できるようにします。
そのうえで前頭葉機能を調べると、
それぞれの患者さんの集中力、意欲が高まったという結果が出た報告があります。

噛み合わせと集中力というのは、
スポーツの世界でもよく耳にしますが、
今回のように噛み合わせが脳への影響を与えるということは
様々な分野でもわかってきています。

多くの方が受け口(下顎前突)、出っ歯(上顎前突)など
審美的見た目の改善から矯正治療を望まれますが、
最近ではこういった見た目以外の健康や成長に
目を向けた矯正治療を希望される方が増えてきています。

今回の噛み合わせと脳の関係についての内容が一つの参考になればと思います。

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