上顎前突(出っ歯)の弊害1

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上顎前突(出っ歯)の弊害1

今日は上顎前突(出っ歯)について少しお話しをさせて頂きたいと思います。

以前、下顎前突(受け口)についてブログを書きましたが、
上顎前突も日本人には多い症例です。
上顎前突というのは、上の歯列が下の歯列よりも大きく出ている状態のことを指します。出っ歯という表現の方が馴染みがあるかと思いますが、
その原因となるものはいくつか種類があります。

その中で一つ挙げられるのが、舌癖(ぜつへき)です。
この舌癖についても以前ブログに書きましたが、
舌が少しずつ歯列を押し続けることで出っ歯になっていくというものです。
特に前歯の間に隙間がある場合は、無意識のうちに
上の歯を前に押し出す癖が付き出っ歯になるケースがあります。

もう一つは、指しゃぶりなどの癖です。
たまに3歳くらいのお子さんの指しゃぶりが治らないが、
歯並びに影響がないかという質問を受けることがあります。
矯正歯科医、小児歯科医、臨床心理士
それぞれ専門的な分野によって見解が分かれますが、
矯正歯科医の考えとしては4歳までに、その癖が治っていない場合は
将来的に歯並びに影響があると考えられます。
指しゃぶりだけでなく、爪を咬む癖がある場合なども
歯並びに影響を与え、前歯が前方に傾くリスクがあります。

もう一つは、骨格性のものです。
生まれつき上顎の骨が大きい場合、
もしくは下顎の骨が小さい場合に上下の顎の位置によっては
出っ歯になるケースがあります。

では、上顎前突(出っ歯)になるとどんな弊害がでてしまうかを見てみましょう。

一つは、その審美性です。
ひらの矯正歯科に来られる患者さんで共通している治療目的の一つがこれです。
子供の場合は出っ歯が原因で精神的ストレスにあってしまうということも聞きます。
多くの方の悩みの一つとなっています。

二つ目は歯周病、虫歯のリスクです。
出っ歯になると、口が空いている状態になってしまいます。
いわゆる口呼吸によってのお口の中の環境が乾燥してしまう状態です。
口が空きっぱなしの場合、歯や歯茎が乾いた状態が続きます。
唾液には細菌の増殖を抑える働きがあります。
口呼吸でお口の環境が乾燥してしまった場合
この唾液の抗菌作用が働かなくなり、虫歯から歯周病、
口臭といった弊害へとつながってしまいます。

三つ目が怪我のリスクです。
スポーツだけでなく転んだときに前歯を折ってしまった
という話は意外に多くあります。
歯を折らないまでも唇を怪我するリスクなどもあります。

以上を踏まえて今後も子供の内に矯正治療をする
メリットについて書いてみようと思います。

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