慢性鼻炎と歯並びの関係性-小児矯正・子どもの矯正なら横浜市瀬谷区の「ひらの矯正歯科」

目立たない装置で矯正できます。横浜(神奈川県)の子供矯正(こどもの矯正、小児矯正)は当歯科医院へ。

慢性鼻炎と歯並びの関係性

今回は、慢性鼻炎と歯並びの関係性についてお話していきたいと思います。

春や秋になると街中で花粉症の方のくしゃみがよく聞こえてきます。
花粉症も鼻炎の1種ですが、それ以外にもハウスダストや温度差による鼻炎などもよく聞く鼻炎ではないかと思います。
この鼻の問題である鼻炎がなぜ歯並びに影響を及ぼすのでしょうか?

結論から言いますと、鼻炎がある状態だと鼻で呼吸が出来なくなるため、口呼吸をせざる負えなくなります。この口呼吸が歯並びにとって、悪影響を及ぼします。

人間の歯は、頬や唇などによって外から内に掛かる力と、舌によって内から外に掛かる力のバランスをとって同じ位置に維持されています。
しかし、口呼吸が常態化してしまうと、常に口が開いていることになります。そのため、唇によって外から内に押さえつける力が弱くなり、歯が外側に移動してしまうという事が起こりえます。年齢の小さいお子さんの時からこの様な口呼吸が癖のようになってしまうと、歯並びが悪くなってしまう可能性がかなり高くなります。

また、口呼吸による弊害は歯並び以外にもあります。

一つは風邪などをひきやすくなるということです。
鼻の粘膜には菌やウイルスを体内に入れないための機能が備わっています。しかし、口呼吸をしてしまうという事は、その菌やウイルスを直接体内に入れてしまうという事になります。今はコロナウイルスのまん延で皆さんマスクをしていますが、マスクを外して生活するようになった際に風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなる可能性はあります。

次に虫歯リスクの上昇があります。唾液には汚れや菌などを取り除く自浄作用があります。しかし口呼吸で口腔内が乾燥してしまうと、その唾液による自浄作用がうまく働かず、菌が繁殖しやすくなります。その結果として、虫歯や口臭の原因にもなります。


この様に、口呼吸には様々なデメリットがあります。慢性鼻炎はその口呼吸を誘発してしまう結果となりますので、早めの対処が有効的かと思います。
また、一度歯並びが乱れてしまうと、清掃性が悪くなったり、噛み合わせの不一致による体調の変化なども考えられるため、矯正治療も検討していただくのが良いかと思います。
初めての治療で不安な方も多いかと思いますので、わからないことなどいつでもお気軽に相談していただけたらと思います。

矯正歯科を選んだ際の認知経路について

今回は、ある調査会社が行った矯正歯科に関するアンケート調査を
もとに書いていきたいと思います。

今回のテーマは、矯正治療を受けたことのある方を対象に、
治療を受けた歯科医院を知ったキッカケについてです。

矯正治療の期間は保定装置期間を入れると、年単位でかかります。

長くお付き合いする歯科医院を知ったきっかけは様々ですが、
選んだ理由のベースにあるのは、
やはり信頼なのではないかと考えさせられます。

■矯正治療を受ける医院を選んだ際の認知経路は?(矯正治療経験者490人対象)

1位)38.8% (自分32.0%/子供47.3%) 知人や友人の評判
2位)33.3% (自分38.0%/子供30.9%) かかりつけの歯科医院
3位)13.1% (自分20.0%/子供:9.1%) インターネット
4位)13.1% (自分14.0%/子供:10.9%) 自宅や職場の近所
5位)12.1% (自分8.0%/子供14.5%) かかりつけの歯科医の紹介
6位)4.0% (自分4.0%/子供5.5%) 雑誌の広告や記事
7位)3.0% (自分2.0%/子供3.6%) 地域情報、タウン誌など
8位)2.0% (自分2.0%/子供1.8%) 立て看板など屋外広告
9位)1.0% (自分0.0%/子供1.8%) 電話帳

最も多いのが「知人や、友人の評判を聞いた」という回答で、
約40%もいらっしゃいます。

そして、「かかりつけの歯科医院」もしくは「かかりつけの歯科医院からの紹介」を
合わせると約45%となっています。

それに次ぐのがインターネットの13%なので、
人のつながりからの信頼が圧倒的ということがわかります。

1位の知人や友人の評判の内訳を見ると、
本人の治療経験でいう32%と比べて、
自分の子供の矯正治療経験が47%ということなので、
子供の友人に矯正治療経験者がいて、
その話を聞いて矯正治療を考えたというケースも見えてきます。

実際、横浜ひらの矯正歯科でも、お子さんの部活や塾が一緒で紹介を受けたケースや、
クラスメイトからの紹介を受けたという患者さんも沢山いらっしゃいます。

矯正治療を受ける歯科医院を知ったキッカケは今回のアンケートの通りですが、
最終的に「ここにしよう」と決断した理由は、
治療方法や値段、歯科医の矯正治療経験など様々なようです。

キッカケとして、人の紹介は実際の体験をもとに伝わるので
とても大切なことだと思いますが、
インターネットや紹介だけでは意外に治療経験や、
長く安定する綺麗な歯並びを手に出来るかということなど、
見えづらいのが現状だったりもします。
ぜひ歯並びの相談に歯科医院へ行く際は、
治療方針や、先生のコンセプト、大切にしていることなども含めて、
より深いところで選んでいっていただければと思います。

初めに書きましたが、長いお付き合いになるのが歯列矯正治療です。
抜歯治療にするのか、非抜歯治療にするのかなど、
治療方針に関してもしっかりとした説明がある医院で、
安心して矯正治療を受けられることを願っています。

子供の歯ぎしりに関して

今回は子供の歯ぎしりに関して書いていこうと思います。

お子さんがの歯ぎしりが激しいと、
結構心配になってしまうものです。

すぐに何かしらの治療をしなくてはいけないのでは?
と相談に来られる方もいらっしゃいます。

今回は歯ぎしりの原因と影響、歯列矯正に関して見ていってみましょう。

■歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因はいくつかあります。

その一つが噛み合わせと歯並びです。

噛み合せと歯並びに問題がある原因は、
遺伝や舌癖、顎の骨の成長などの後天的なものがある為、
挙げるとキリがなくなりますが、なんらかの原因で噛み合わせ、
歯並びに問題が生じると
それを正そうとして歯ぎしりをすると考えられています。
特に生え替わりの時期になると歯ぎしりが出たり、
もともと歯ぎしりの癖があった子供が更に激しくなるということがあります。

また大人もそうですがストレスからくる場合もあります。

生活環境の中に悩みや不安があると眠りが浅くなったりします。
ストレスからくる歯ぎしりは比較的昼間ではなく夜間、
寝ている間のみ起こることが多いのが特徴です。

■歯ぎしりによる影響

噛み合わせや歯並びからくる歯ぎしりの場合は上に書いた通り、
基本的に正しい噛み合わせ位置に向かうために自然に起きていることなので、
あまり深刻に捉える必要はありません。

ただし、あまりにひどい場合はある程度の悪影響が生じるので確認が必要です。
まず6歳、7歳くらいになってもひどい歯ぎしりが続く場合です。

永久歯への生え替わりが起きていても歯ぎしりが続く場合は、
歯ぎしりの原因が他にある可能性が出てきますので
歯科医のチェックを受けた方が良いでしょう。

また四六時中歯ぎしりをしている場合は、顎関節や歯根に悪影響を与え、
ひどい場合は顎関節症になったり、
歯根が細くなり歯がぐらついてしまうことがあるので注意が必要です。

■対策

ひどい歯ぎしりが出ないようにする対策としては、
日々良く噛む習慣をつけることが第一に考えられます。

よく噛むことは顎の骨の成長、筋肉の成長へとつながります。
また正しい姿勢を保つこともとても良い対策といえるでしょう。
また歯ぎしりの原因がストレスだった場合は、
友人関係、学校での様子などに意識を向けて
サポートしてあげられる環境を作ってあげることが大切です。

それでも続く場合は上に書いたように
悪影響が生じてくる可能性がありますので、
歯科医で診てもらうようにしましょう。
歯科医ではマウスピースでの対応、
矯正治療などで治していくことが出来ます。

ただ、マウスピースでの治療で注意したいのは、
現状の歯並びです。上顎前突(出っ歯)や
下顎前突(受け口、反対咬合、しゃくれ)、
オープンバイト(開口)といった歯が外方向に倒れている
不正咬合の場合、マウスピースをつけて、
更に強く噛みこむことで、その分不正咬合が悪化することがあります。
そのため、噛み合せと歯並びの状態をしっかりと検査し、
治療方針を決めていく必要があります。

特に永久歯になってからの歯ぎしりは
矯正治療が必要な不正咬合になっている可能性が高いので、
できれば矯正専門医での検査、診断を受けられるのが良いでしょう。

子供の歯ぎしりは必ずしも急いで治療しなくてはならないわけではありませんが、
ある程度の対策を家庭でうつこともできます。
またそれでもひどい歯ぎしりが治まらない場合は、
しっかりと検査したうえでの治療が大切です。

乳歯の役割について

お子さんの歯並び治療をいつスタートしたらよいか
という問い合せを良く受けます。
これについては患者さん個々に不正咬合の状態も違うため、
一概にお答えすることはできないのですが、
乳歯の役割を考えた際に、少し見えてくるものもあります。

ということで今日は乳歯の役割に関して少し注目してみたいと思います。

① 咀嚼

まず乳歯の1番目の役割は咀嚼です。当たり前のことですが、
食べ物を噛むということは生きるための基本になり、
消化吸収の一番始めの部分を担っています。
そのため、この時期に齲蝕(虫歯)になってしまうと、
消化吸収にも影響が出るため、栄養吸収の問題、
そして全身の成長へとつながってきてしまいます。

また噛むという動きは脳へ刺激を与えることになり、
脳の発達へも影響します。
そのため、しっかりと噛む習慣をつけることは、
その後の成長にもとても重要な要素となります。

② 発音

2つ目の役割は発音です。
もし舌が歯に全くつかないように発音してくださいと言われると、
その役割を実感できるのではないでしょうか。
だいぶ発音できない音があるのがわかります。

③ 永久歯へ

そして歯並びに最も関係するのが、
永久歯を正しい位置に導く役割です。
永久歯に生え替わるころには乳歯の歯根が吸収され、
永久歯を誘導していきます。
もし乳歯を虫歯などで抜歯していると、
永久歯の生えてくる位置に大きく影響を与えてしまいます。

どのタイミングで矯正治療をするかという疑問に戻りますが、
上顎前突(出っ歯)や下顎前突(反対咬合、受け口)
などの骨格に問題がある不正咬合の場合は
比較的早い段階での治療が必要になるケースが多く、
単に隙っ歯ということであれば様子を見ることもあります。

いつのタイミングで治療するのが
その患者さんにとってベストかを判断するには、
どこに問題があり、どのような不正咬合なのかということだけでなく、
見えていない埋伏歯や欠損歯、舌の筋肉、顎の骨などに関しても検査し、
それぞれが永久歯列にどのように影響するかを見極める必要があります。
しっかりと検査し、診断し、個々の患者さんに合ったタイミングで治療していくことが何より大切ではないかと思います。

乳歯列期 歯に隙間がある、ない

乳歯列期は永久歯列に影響を与えることから、たくさんの相談を受けます。
乳歯列に問題があると永久歯に影響があるのはもちろんですが、
慌てなくても良い場合も多々あります。

今回は乳歯列期においてどういった観点で
チェックすればよいかをお伝えしていければと思います。

■乳歯の隙間に関して

生後半年くらいを過ぎると、乳歯が生え始めてきます。

大体始めに生えてくるのは下顎中切歯(一番前の歯)で、
始めこの位置で大丈夫?
と心配されることもありますが、
他の歯がはえてくると揃ってきます。

2歳~3歳前後になると乳歯が生えそろい、
大体隙間がなく揃ってきます。
乳歯列期に隙間がないと永久歯になると
並ぶスペースが足りないため、
叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)になりやすいのですが、
この時期はまだ揃っていても大丈夫です。

5歳を過ぎ、6歳くらいになり、
永久歯に生え変わるころになると少し歯と歯の間に隙間が出てきます。

この隙間は必要な隙間で、顎の成長によるもので、
永久歯の生える準備が進んでいることを意味しています。
この時期に全く隙間が出来てこないと、
永久歯に生え変わった際に叢生になる可能性があります。

■生え替わり

永久歯で一番初めに生えてくるのは第一大臼歯(奥から2番目の歯)で、
だいたい生え変わり年齢が6歳前後のため、
6歳臼歯とも呼ばれています。
この第一大臼歯の噛み合せが
他の歯の生えてくる基準になる為、
第一大臼歯が生えてくるころは注意したい時期です。

永久歯に生え替わる次期(混合歯列期)は、
永久歯にすべて生え変わる為の時期で、
前歯に隙間があったり少し歯並びが心配になってしまったりします。
12~13歳ころに第二大臼歯まで生え変わり、永久歯列期になります。

■乳歯列期から永久歯列期へ チェックポイント

ではどういった観点でこの生え変わり時期を見ていくと良いのでしょうか。

①第一大臼歯(6歳臼歯)がしっかりと生えてきているか。
乳歯列期の最後の方で生えてくるため気づきづらいため、注意が必要です。上下の第一大臼歯の噛み合せが歯並びの基準になります。

②5,6歳ころに隙間があるか。
永久歯に生え替わる前の5,6歳ころに永久歯に生え替わる為のスペースがあるか確認します。

③上顎前歯の間に少しの隙間があるか。
あまり広すぎる隙間があるのも問題になります。大体5㎜以下が目安です。

④側切歯の生える位置。
顎の成長がしっかりと進んでいない場合、後から生えた永久歯が先に生えている歯の裏側に生え始めることがあります。

⑤上下の前歯の前後関係。
特に下顎前歯が上顎前歯より外側に生えてきていると、反対咬合(受け口、しゃくれ、下顎前突)になります。そのまま成長が続くと、不正咬合の度合いが悪化することもあります。

⑥水平方向の確認。
特に奥歯の生え方が水平方向(横)にずれていないかの確認が必要です。交叉咬合(クロスバイト)になっていないかを確認します。

顎の成長、歯の生え替わり時期などは人それぞれ違います。
そのため、誰でも当てはまることはなかなか言い切れません。
大切なことは口腔内の衛生管理(しっかりとした歯磨き)と、
歯に注意を向けることだと思います。
そして慌てずに対処することです。
不正咬合が悪化する前に矯正治療することは大切ですが、
それもしっかりと検査、診断したうえで決めていくことが何より大切になります。
顎の成長過程を確認するためにも、
一度矯正専門医に検査してもらうこともできるので、気になる場合は相談してみていただければと思います。