反対咬合(受け口、しゃくれ)の治療は歯を残すことにもつながる

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反対咬合(受け口、しゃくれ)の治療は歯を残すことにもつながる

今日は反対咬合について詳しく見ていきたいと思います。

 

反対咬合とは、別名受け口といって、

下顎の歯が上顎の歯よりも前に出ているものを指します。

 

「しゃくれ」という言い方が身近かもしれませんが、

見た目で「しゃくれ」ている場合は、矯正治療を検討される患者さんが

いらっしゃると思いますが、実は見た目だけでない治療目的も

大切ですので、少しお伝えしていければと思います。

 

 

まず反対咬合いろいろ分類がありますが

今回は2種類に絞ってお話をします。

 

それは、機能的反対咬合と骨格性反対咬合です。

 

■機能性反対咬合

 

機能性反対咬合は、普段の噛み癖から来る反対咬合です。ものを咀嚼する際に、上の歯列が下の歯列を外に押し出すように働き、反対咬合となってくるケースです。骨格性に比べて治療は比較的簡単に行うことができます。

 

■骨格性反対咬合

 

これに対して骨格性反対咬合は、遺伝などにより、下あごの方が大きく反対咬合となっているものを指します。上下の前歯が接触しないケースがほとんどで、治療においては、上顎の成長を促しながらの小児矯正か、成人の場合は外科治療が必要になるケースがあります。

 

 

では、この反対咬合を治療する目的を一言でいうと、

「自分の歯をしっかりと残す」というのが最大の目的です。

もちろん見た目の改善はありますが、

それと同等、あるいはそれ以上に大切な視点が、歯を残すということです。

 

80歳までに20本自分の歯を残そうという8020運動は有名ですが、

厚生労働省の調査発表によると、

『8020運動達成者の中に、反対咬合の患者さんがいなかった』

という事実がそのことを物語っています。

 

歯磨きのしづらさはもちろんですが、長くその状態を放置することで、

特定の歯に余計な力が加わり続け、

最終的に歯が抜けるということにつながってきてしまいます。

また噛み合わせの不都合が続くことで、顎関節症などの問題もはらんできます。

 

 

反対咬合の治療は上にも書いた通り、

小児のうちに治療することが好ましいと思います。

外科手術の可能性が低いというだけでなく、

現状の不正咬合が悪化するのを防ぐことができるためです。

さらに、治療後の後戻りの原因になる噛み癖を

早い段階で治すことにもつながります。

 

 

見た目にも大きく影響する不正咬合の一つですが、

歯の健康を考えて早めの検査をお勧めいたします。