2017/04/05
今回は子供の歯ぎしりに関して書いていこうと思います。
お子さんがの歯ぎしりが激しいと、
結構心配になってしまうものです。
すぐに何かしらの治療をしなくてはいけないのでは?
と相談に来られる方もいらっしゃいます。
今回は歯ぎしりの原因と影響、歯列矯正に関して見ていってみましょう。
■歯ぎしりの原因
歯ぎしりの原因はいくつかあります。
その一つが噛み合わせと歯並びです。
噛み合せと歯並びに問題がある原因は、
遺伝や舌癖、顎の骨の成長などの後天的なものがある為、
挙げるとキリがなくなりますが、なんらかの原因で噛み合わせ、
歯並びに問題が生じると
それを正そうとして歯ぎしりをすると考えられています。
特に生え替わりの時期になると歯ぎしりが出たり、
もともと歯ぎしりの癖があった子供が更に激しくなるということがあります。
また大人もそうですがストレスからくる場合もあります。
生活環境の中に悩みや不安があると眠りが浅くなったりします。
ストレスからくる歯ぎしりは比較的昼間ではなく夜間、
寝ている間のみ起こることが多いのが特徴です。
■歯ぎしりによる影響
噛み合わせや歯並びからくる歯ぎしりの場合は上に書いた通り、
基本的に正しい噛み合わせ位置に向かうために自然に起きていることなので、
あまり深刻に捉える必要はありません。
ただし、あまりにひどい場合はある程度の悪影響が生じるので確認が必要です。
まず6歳、7歳くらいになってもひどい歯ぎしりが続く場合です。
永久歯への生え替わりが起きていても歯ぎしりが続く場合は、
歯ぎしりの原因が他にある可能性が出てきますので
歯科医のチェックを受けた方が良いでしょう。
また四六時中歯ぎしりをしている場合は、顎関節や歯根に悪影響を与え、
ひどい場合は顎関節症になったり、
歯根が細くなり歯がぐらついてしまうことがあるので注意が必要です。
■対策
ひどい歯ぎしりが出ないようにする対策としては、
日々良く噛む習慣をつけることが第一に考えられます。
よく噛むことは顎の骨の成長、筋肉の成長へとつながります。
また正しい姿勢を保つこともとても良い対策といえるでしょう。
また歯ぎしりの原因がストレスだった場合は、
友人関係、学校での様子などに意識を向けて
サポートしてあげられる環境を作ってあげることが大切です。
それでも続く場合は上に書いたように
悪影響が生じてくる可能性がありますので、
歯科医で診てもらうようにしましょう。
歯科医ではマウスピースでの対応、
矯正治療などで治していくことが出来ます。
ただ、マウスピースでの治療で注意したいのは、
現状の歯並びです。上顎前突(出っ歯)や
下顎前突(受け口、反対咬合、しゃくれ)、
オープンバイト(開口)といった歯が外方向に倒れている
不正咬合の場合、マウスピースをつけて、
更に強く噛みこむことで、その分不正咬合が悪化することがあります。
そのため、噛み合せと歯並びの状態をしっかりと検査し、
治療方針を決めていく必要があります。
特に永久歯になってからの歯ぎしりは
矯正治療が必要な不正咬合になっている可能性が高いので、
できれば矯正専門医での検査、診断を受けられるのが良いでしょう。
子供の歯ぎしりは必ずしも急いで治療しなくてはならないわけではありませんが、
ある程度の対策を家庭でうつこともできます。
またそれでもひどい歯ぎしりが治まらない場合は、
しっかりと検査したうえでの治療が大切です。